【原因と対策】ゲームキューブの本体設定が消える!? 内蔵電池(CR2032)交換方法を解説🔋

本体設定が消えています画像 ゲームキューブ(gamecube)
本体再設定画面

ゲームキューブの本体設定が毎回リセットされる…そんな症状に悩んでいませんか?

それ、実は内蔵ボタン電池「CR2032」の寿命が原因です。

ゲームキューブのコントローラーを接続するフロント基板には、システムの時間情報を保持するための電池が搭載されています。しかし発売から20年以上経った今、そのほとんどが寿命を迎えていると考えられます。

この記事では、フロント基板の分解済み状態から解説しているので、電池交換に必要な工具と手順がすぐにわかります。


🛠 準備するもの

ボタン電池や電池ホルダーは単品で売っていないので、ひとまず参考商品を掲載いたします。


⚠️ 交換のポイント

  • 電池は基板に直付けされており、2か所のハンダ作業が必要
  • タブ付き電池の入手が難しいため、電池ホルダー化がおすすめ
  • 電池の極性(+−)を間違えると基板損傷の恐れあり

手順:内蔵電池の交換方法

Step1:フロント基板の取り外し

  • 分解済みの状態からスタートしますが、
    フレキシブルケーブルは接続したままでOK(外して作業しても問題ありません)
    それを踏まえ「ゲームキューブの分解手順」記事で紹介している③番まで進め、
    フロント基板を取り出してください。
    🔗 [ゲームキューブの分解手順はこちら]

Step2:古い内蔵電池を確認

  • フロント基板に、金属タブで固定されたボタン電池があります。
    これが本体設定を保持している電池です。

Step3:電池の取り外し

交換目的の電池
  • 正面パネルのネジ2本を外してパネルを取り外します。
    (熱くなった電池で樹脂を溶かさないため)
安定させる台座
安定させる台座(良いものがあったら差し替えて紹介予定です)
  • ハンダごてで接点を温めながら吸い取り線で古いハンダを除去。
  • この作業は電池を加熱しすぎないようにできるだけ短時間で行います。
    ⚠️ 電池を30秒以上加熱し続けると破裂する危険があります。
    ⚠️ 外した直後の電池は非常に高温です。ピンセットで扱い、やけどに注意してください。
  • ハンダをきれいに除去できたら、無水エタノールでランド面をクリーニングします。

Step4:ホルダーを取り付け

電池ホルダー化しておくと、次回以降はハンダ不要で交換可能です。

  • ホルダーの+極-極の向きに注意して取り付け(基板に⊕と表記があるので合わせてください)
  • 取付ピッチ:約19mm(若干広いホルダーでも問題なし)
  • しっかり密着していることを確認後、2か所をハンダ付け
  • ハンダ後は無水エタノールで再度クリーニング

Step5:新しい電池をセット

  • 電池ホルダーをハンダ付けしたら、ボタン電池(CR2032)を差し込みます。
  • 電池を取り外す際は左のつまみを外側に倒すと電池を取り外せます
  1. 正面パネルをネジ2本で取り付け(フロントユニット)
  2. フロントユニットを本体に装着
  3. コントローラー接続
  4. 電源ケーブル接続
  5. POWERスイッチを入れます
  6. 【本体設定が消えています。~】で「はい」を選択
  7. 日付・時刻の設定を行って完了してください
  8. POWERスイッチを切ります
  9. 電源ケーブルを抜きます
  10. 約10分後、電源ケーブルを接続します
  11. POWERスイッチを入れて本体設定が残っていれば交換成功です

本組み

仮組で問題がないことが確認できたので、次は上部外装を本組みしていきましょう。

⚠️ 組み立てるときの注意点
上部外装組み立て時は、下の写真のようにフタを開けた状態で納めてください。
トレイを閉めた状態で外装を乗せると、トレイが開かなくなったり、フタ開閉検知スイッチに引っかかってしまい部品を破損させてしまう可能性があります。
ディスクのフタを開けたまま納めましょう
(開閉検知スイッチの破損防止)

💡 よくある質問(FAQ)

  • 電池が取れない… → 半田の加熱が弱い可能性。フラックス活用&吸い取り再挑戦。
    (電池がアツアツになってしまった時は一旦冷ましましょう)
  • 時計が保持されない… → 電池接触不良 or 半田不良の可能性があるので確認してみてください。(極性(+-)が逆なども確認)
赤が+、黒が-(新品の電池だと電圧3.2Vくらいになります)

✅ まとめ

ゲームキューブの設定が毎回消える・時計がズレる症状は、
ほとんどが内蔵ボタン電池(CR2032)の寿命によるものです。

この修理では様々なバッテリーホルダーを検証しましたが、今回使用したホルダーが最も本体基板にしっくりくるものでした。

難しそうに見えても、落ち着いて作業すれば初心者でも交換は可能。
ホルダー化しておくことで、今後は電池交換も簡単。

お気に入りのゲーム機を長く使い続けるためにも、この機会にメンテナンスしてみてはいかがでしょうか?

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