ゲームキューブのオープンボタンをスムーズに!オープンボタンの分解メンテナンス法

ゲームキューブ(gamecube)

「あれ、フタが閉まらない……」

ゲームキューブのディスクを交換しようとしたとき、オープンボタンが硬くて押せない、またはフタが閉まらなくなる経験はありませんか?
ボタンを強く押したり、焦って何度もフタをパタパタと連打してみるものの閉まらない…。
ついにはイライラが爆発!なんてこともありますよね。

これは、長年使い続けたことによる内部パーツの摩耗ホコリの蓄積が原因です。
このブログでは、ボタン周辺の構造と、初心者の方でもできる分解メンテナンス方法を丁寧にご紹介します。

最近ボタンの戻りが悪いな…」と感じている方は、ぜひ参考にしてください!


なぜ開閉ボタンが戻らなくなるのか?【仕組み解説】

ゲームキューブのフタは、内部のバネロックパーツが連動することで開閉する仕組みになっています。開閉ボタンを押すと、このパーツが動いてフタをロックする「爪」が出たり引っ込んだりします。

しかし、長年の使用によって、これらの部品は経年劣化や摩耗、さらにはゴミやホコリの詰まりなどが原因で動きが悪くなることがあります。
その結果、オープンボタンを押しても爪が動かなくなり、「ボタンが押せない、押しっぱなしのまま戻らない」「フタが閉まらない」といった現象が起きてしまうのです。


こんな症状が出たら要注意!清掃・メンテナンスが必要なサイン

あなたのゲームキューブもこんな状態になっていませんか?

  • オープンボタンが硬くなってて押せない
  • オープンボタンが押しっぱなしのまま戻らない
  • フタをしても「カチッ」と閉まらない
  • 閉まらないので、何度もフタを連打していた
  • フタが閉まらないから、上からおもりを乗せていた

もし、このような症状に心当たりがある方は、オープンボタンの清掃やメンテナンスが必要です。

でも「本体を分解するのはちょっと…」、とためらってしまう方もいるでしょう。そんな方は一度、🔗【ゲームキューブのフタが閉まらない?分解無し!お手軽メンテナンス術】をご覧ください。

軽い症状なら応急メンテだけで十分ですが、長年使い込んだ本体だとそれだけでは直らないこともあります。そんなときは、いよいよ 分解して行うメンテナンス の出番です!まずは必要な工具をチェックしてみましょう。

必要な道具

  • 【ゲーム機用星型ドライバー 2本セット(3.8mm / 4.5mm)】ゲームキューブ本体底面の特殊ネジに対応。
    ※ゲームキューブのネジは深めの位置にあるため、軸が長めのドライバーでないと届きません。購入時は軸長にご注意ください。
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  • 【+ドライバー 2番】内部ネジの取り外しに使用
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  • 【エンジニア ピンセット PT-06】ほこりなどの除去に便利(必須ではありません)
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  • プラスチック対応シリコンスプレー(可動部用)
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  • エアダスター(ホコリ除去)
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  • 綿棒(100均のもので十分)
  • エタノール(汚れ除去用ですが必須ではありません)

🔧 分解前に必ず確認しておきたいポイント(重要)

ゲームキューブのオープンボタンまわりのメンテナンスを行うには、
上部外装が外れた状態で作業を進める必要があります。

まだ外装を外していない方は、先に基本分解から行いましょう。

🪛 上部外装を外す手順(概要)

  1. 本体裏側の4隅にある特殊ネジ
    星型ドライバー(4.5mm)で取り外す。
  2. 上部外装をゆっくり持ち上げ、フタ部分を外す。

※細かい手順や写真は、こちらの解説を参照してください:
🔗【ゲームキューブ基本分解手順】分解手順②の「上部外装の取り外し」まで

⚠️ 作業時の注意点

 無理にパーツを引っ張らない
  → 力任せに外すと破損の原因になります

 小さなパーツ(特にバネ)は飛びやすく紛失しがちです
  → 作業スペースを確保し、落ち着いて作業しましょう


分解手順:オープンボタンユニットを外す

step1:仕組みの確認

上蓋の内側から、スライドロック周辺の構造を確認します。
特にバネの向きや作用をよく見ておきましょう。
(この構造を理解することで、いろんなゲーム機の修理にも活かせます)

①スライドロック

step2:ストッパーユニット取り外し

金色のプラスネジ2本+ドライバー 2番で外します。

スライドロックの爪が見えるように黒いパーツをスライドさせ、慎重に引き抜きます。
このとき、つっぱっているバネをなくさないよう注意してください。

外したスライドロックとバネ

step3:ボタンの取り外し

ボタンを外します。取り外したスイッチの写真を見ると、足の部分が爪のようになっており本体側に引っかかる構造になっています。爪を円の中心に向かって倒してから、押し出すように取り外します。こちらもバネがあるので注意してください。

注意:スイッチ裏の中央にある斜めの構造はスライドするための重要な部分なので傷をつけないようにしてください


清掃・注油・再組み立て

step1:清掃

外した各パーツや溝を、エタノールをつけた綿棒やエアダスターで、汚れ・ホコリを徹底的に除去します。


step2:グリスアップ

スライドする部分や、パーツ同士が擦れ合う部分に、ごく少量のシリコングリスまたは滑走スプレーを塗布します。
周りに飛散しないように、一度空きビン内に出してから綿棒で塗っても良いですね。

step3:ストッパーユニット組付け

外したときと逆の手順で、バネと各パーツを丁寧に戻します。

step4:外装組み立て注意

組み立ての際、上部の外装は必ずディスクトレイのフタを開けた状態で納めましょう。
閉じた状態で組むと…

  • 開閉検知スイッチが引っかかりふたが開かなくなる(破損の恐れあり)
  • ディスクが回らない(開いていると誤認識)

というトラブルにつながります。

(外装のフタを開けたままとは下の写真のような状態です)

上部外装の収め方
ディスクのフタを開けたまま収めること (開閉検知スイッチの破損防止)

無事に組み上がれば、ボタンを押したときに「カチッ」と軽快に戻る感触が復活しているはずです。


動作確認

  • オープンボタンがスムーズに押すことができますか?
  • ロックの爪は、「オープンボタンを押すと出て、離すと戻る」動作をしますか?
  • 蓋を閉めたとき、「カチッ」としっかり閉じられますか?
  • フタはスムーズに開きますか?

    OKなら修理完了です!

まとめ

長年の使用による開閉ボタンの「押しっぱなし問題」は、部品の摩耗や汚れが主な原因です。この問題は、分解して清掃と注油をするだけでも大幅に改善されるケースが多いです。

フタが閉まらないからといって諦めたり、力ずくで連打する前に、一度メンテナンスに挑戦してみてください。

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