はじめまして!レトロゲーム修理好きの「ねこたる」です🐾
この記事では、任天堂ゲームキューブの修理に共通する「分解手順」を、写真付きで初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。
「内部がほこりまみれ」「電源が入らない」「ディスクが読み込めない」など、さまざまなトラブルを直すためには、まず内部にアクセスする必要があります。
本記事を読むことで、初心者でも安全かつ正確にゲームキューブを分解する方法が身につきます。
⚠️ 注意事項:
本記事の内容は、あくまで個人による修理・改造を目的とした情報提供です。
作業はご自身の責任のもとで行ってください。
万が一、修理作業により本体の破損やケガなどのトラブルが発生しても、
当方では一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
必要な道具
以下は、今回の分解作業に使用した道具一覧です。
初めての方でも揃えやすいものが多く、ホームセンターや通販で購入可能です。
- ギザなしミニラジオペンチ(フレキシブルケーブルの脱着用)
- +ドライバー 2番・0番(内部ネジの取り外しに使用)
- ラインヘッドネジ用の特殊ドライバー 4.5mm(本体底面の特殊ネジ用)
- ピンセット (必須ではありませんが、ネジなどの細かいものをつまむときに役立ちます)
- マスク、ゴーグル(ほこり対策が必要な場合)
- 薄いゴム手袋(手や静電気による基板の保護用)
- 作業用マット or 柔らかい布(テーブルや本体の傷防止に必要な場合)

分解手順
① 分解の準備
– マスクや手袋、保護メガネなど、必要な保護具をつけてください。
– 机やゲームキューブに傷がつくのを防ぐため、シリコンマット(無ければ汚れてもいいタオル)などを敷いて作業をすることをお勧めします。
– 必ずゲームキューブ本体からすべてのケーブルを抜いておきましょう。
電源ケーブル
- テレビに接続するコンポジットケーブル
- コントローラー

– 本体にディスクは必ず取り出しておきましょう。
真ん中のイジェクトボタンを押すと、「ポコッ」とディスクが外れます。

②上部外装の取り外し
– ラインヘッドネジ用の4.5mm特殊ドライバーを使って、本体裏側の四隅にある4本のネジを外します。
🔧 ネジを緩めるときは反時計回り(左回し)、締めるときは時計回り(右回し)が基本です。


– 落とさないように表向きにし、上部を取り外します。

– 上部外装取り外し完了!(上部外装の詳しい分解解説は別記事で紹介予定です👇)
🔗制作中 [オープンボタンが戻ってこない!? ゲームキューブ上部カバーの取り外し・修理まとめ【初心者向け】]

③前後のパネル外し
– まずは後ろ側を外します。(〇部両側のツメが掛かっている)

– 次に、やや難易度が高い前側(コントローラー端子がある方)に進みます。
ここには、フレキシブルフラットケーブル(以下フレキ)が接続されているので、無理に引っぱらないよう慎重に作業してください。

– ⚠️ 断線注意!
フレキは非常に繊細なので、根本部分を指でつまんで、真上にゆっくり・しっかり引き抜きましょう。
コントローラー基板側は直接はんだ付けなのでちぎれないように気を付けて。
取り付け時もなかなかコツが必要です…(;’∀’)

– すべて外し終えたら、前後パネルの取り外し完了です!

④電源ファンユニット外し
– 向かって左側の電源ファンユニットを外していきます。

– ファンユニットを取り外すために、本体用の電源コネクタ(赤と黒の配線)を真上に引き抜きます。
※奥に見える配線(灰色と黒の配線)はファンの電源用なので、つながったままでOKです。

– 2番のドライバーで〇のネジ2本を抜きます。

– 電源ファンユニット取り外し完了!2本のネジもしっかり保管しておきましょう。

⑤ディスクドライブユニットの取り外し
ディスクドライブユニットを取り外すために、合計でネジ16本(大ネジ12本・小ネジ4本)を外します。
– 2番のプラスドライバーを使って、ユニット周囲にある大きなネジ12本を順に外していきます。



– メモリーカードスロット上部の小さな長いネジ4本と、取り付け金具を外します。
この作業には、0番のプラスドライバーが適しています。

– 16本のネジ・金具を外し終えたら、紛失防止のために部品をまとめておきましょう。

– ディスクドライブユニットを取り外します。
まず、下の写真でユニットを外した状態を確認してください。
ユニットを取り外す際は、〇印の位置にある基板同士を接続するコネクタに注意しながら、
真上にまっすぐ引き上げて外してください。
※無理な角度で持ち上げると、コネクタが破損するおそれがあります!


– ディスクドライブ分解は、はんだ付けなど精密な作業が必要となる中・上級者向けの内容になるため、詳しい解説は別記事で解説する予定です👇(記事制作中)
🔗 [ディスクドライブ分解とハンダ修理の手順はこちら(別記事リンク)]

さて、次からは「マザーボードユニットの取り外し」に移っていきます!
⑥マザーボードユニットの取り外し
– ヒートシンクと基板をとめている6本ネジを0番のドライバーで外します。

– ヒートシンクはついたままでいいので、基板を真上に引き抜きます。
まず、下の写真でマザーボードユニットを外した状態を確認してください。
ユニットを取り外す際は、〇印の位置にある基板同士を接続するコネクタに注意し、
真上にまっすぐ引き上げて外してください。
※無理な角度で持ち上げると、コネクタが破損するおそれがあります!


– アルミフレームを止めてある2本のネジを2番のドライバーで外します。

– 電源基板を止めてある4本ネジを0番のドライバーで外します。

– ベースからすべて取り外すことが可能です。


⑦分解完了
これで、ゲームキューブ本体の基本分解作業はすべて完了です。
最初に見たあの外観から、ここまで分解できたのはすごいことです!✨
慣れない作業だった方も、ここまでの工程をひとつずつ丁寧にこなしてきたことで、
内部構造の理解や自信にもつながったんじゃないでしょうか。
ここまでの作業、本当にお疲れさまでした!

まとめ
今回は、ゲームキューブの基本分解手順を初心者向けに解説しました。
初めての分解作業でも、手順をひとつひとつ丁寧に進めれば、しっかり内部までアクセスできることが分かってもらえたと思います。
次回は、実際の故障修理やメンテナンスに必要な、内蔵電池やコンデンサ交換の手順や、上蓋の分解も紹介していきますので、ぜひ引き続きチャレンジしてみてください!
もし作業に不安がある場合は、無理をせず専門業者への依頼も検討してくださいね。安全第一でいきましょう!
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